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歴史は美しく進化する

    ― 中世日本史

柿栖 恒昭 著

歴史は意志を持ち、目標と一定の法則をもって進化します

中世は古代と現代の中間に位置する歴史であり、そしてそこでは古代と現代の二つの異なる特性が矛盾した形で混じり合っていて、とても興味深い。

浮世絵

国家の歴史的変遷

 案内

 本書は日本史や西欧史を検証し、歴史の進化を提唱する歴史論です。
 読者の皆さんは歴史が国の形を決めると思いますか?
 例えば今日の世界は大まかに二つの相反する国家群に分断されています、一つは民主主義国家群であり、もう一つは専制主義国家群です。前者は国民が主権を握る西欧諸国やアメリカや日本などです、そして後者は独裁者が主権を握るロシアや中国や北朝鮮などです。
 民主国と専制国との対立は人類にとって極めて危険なものですが、両者とも21世紀に突然、生まれたものではありません、しかしそれは2000年の歳月を費やして歴史が生み出したものです。
 今、存在するすべての民主国はかつて専制国でした。例えば、1000年以上前の西欧諸国や日本は専制国でした、そこでは人々が国家の全権を握る古代王によって専制支配されていたからです。それでは何故、専制国は民主国へと移行したのかといえばそれは人々が専制支配を拒み、それを打倒したからです、そして封建主義の中世国を建国し、最終的に民主主義の現代国に進んだからです。
 21世紀の民主国は歴史の進化した国であり、そして専制の否定の上に成立した国です。一方、21世紀の専制国は歴史の進化しなかった国であり、独裁者が依然として専制支配する国です。二つはその出現においてすでに対立的です。それ故、両者の対立は歴史的、そして宿命的であり、一朝一夕で解消されるものではありません。そして筆者は専制から封建へ、そして封建から民主へという歴史の推移を歴史の進化と考えます。
 そのため本書は次の事柄を詳細に検証します:人々が専制支配を嫌い、そしてそれを打倒した理由と経緯、一方他の人々が2000年前から今日まで専制支配の下で暮らし続けている理由、人々が封建主義を開発し、そして中世へと移行した理由と経緯、中世国の崩壊した原因、そして人びとが現代国を建国せざるを得なかった理由などです。
 この一連の検証は既存の歴史観を大きく覆す、そして今日の歴史教科書に多くの点において加筆訂正を迫るはずです。それは新しい歴史進化論の提唱です。
 本書を読み終えた時、読者の方々はきっと歴史の進化の美しさと厳しさを感じ取ることでしょう、そして歴史の流れの中に自分の立ち位置を見出して、深い感慨を覚えることでしょう。




 このホームページに掲載されている・目次です。

     (青字の所は、リンクができます。)
  • 第2章 中世日本
    • 第2章 第1節 中世日本の支配体制
      • 二都時代を乗り越えて
      • 中世王の王権
      • 中世の土地分割
      • 中世王の王権、再び
      • 頼朝の開発した分権制
      • 封建領主の主従政治
      • 中央政府と主従政府
      • 中世化革命という革命
  • 第3章 現代における中世
    • マグナカルタ
    • 現代化革命の百年間
    • 中世フランスとアメリカ革命
    • 21世紀の世界と二つの支配体制
    • 世界自治
    • 歴史解釈と支配主体
    • 中世の本質